【速報ニュース】「毛がない」生き物を都内で発見 正体はあの野生動物だった

体の一部にだけ毛があり、皮膚は硬そうで灰色に近い。ネコほどの大きさに細長いしっぽ――。5月1日午前、記者は東京都練馬区で見かけた生き物に驚いた。不気味に思えたが、取材を進めると、ある身近な野生動物が病気にかかった姿だと分かった。なぜこんな姿になったのか。

 区役所に電話をかけると、担当者は思いがけない野生動物の名前を挙げた。

 「ああ、それは皮膚病のタヌキではないでしょうか」

アナグマやタヌキの生態に詳しい東京農工大の金子弥生准教授(野生動物保護学)に写真を確認してもらうと、重度の「疥癬(かいせん)」にかかったタヌキとみられるという。疥癬はヒゼンダニが皮膚に寄生し、激しいかゆみや脱毛の症状が出る病気だ。

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